参考資料
振止め筋の設置について
完全スリットによって柱や梁と切り離された二次壁が、地震等で面外方向に動くことがないように、スリット部にD10-@400程度の振れ止め筋を設置する。
<解説>
完全スリットは二次壁と構造体(柱、梁)を切り離すことを目的としているため、本来スリット部は無筋であることが望ましいが、無筋だと地震等で二次壁が面外に動く可能性があるため、一般的に振止め筋を設置して面外方向の動きを拘束している。
●振止め筋の径及び間隔
振止め筋は二次壁を面外方向に拘束するだけでなく面内方向にも拘束するため、過度の鉄筋を入れるとスリットの効果を阻害する恐れがある。振止め筋の径及び間隔は構造図によることを原則とするが、一般的にはD10-@400程度としている。
D10-@400程度の鉄筋であれば、地震時に二次壁に作用する慣性力に対し、面外方向の振止め効果は十分である。
また、柱・梁の剛性に比べ鉄筋の剛性が小さいことから、振止め筋がスリットの効果を阻害することは少ないと考える。

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